この教室を開いてから丸4年が過ぎ、今日からは5年目に突入です。
今年度は今までで最大の受験生を抱え、ときどき忙しすぎることもありますが、おかげさまで充実した日々を過ごしています。
この4年間で痛感したことの一つに、勉強をするうえでもっとも大事なのは本人の努力だということがあります。
簡単に痩せる方法、簡単に資格を取る方法、簡単にお金を稼ぐ方法…。
まともな人生を歩んできた人なら、巷にあふれるそういったものがインチキだということは考えなくても分かるはずです。簡単に成績を上げる方法なんて存在しません。
子どもたちに一番初めに教えなくてはいけないことは、「勉強は簡単ではない」ということではないかと今は思っています。
ある生徒は週に3回通い、8か月ほどで5教科の点数を65点上げて、もう少しで平均点というところまでたどり着きました。
ある生徒は1年間ほぼ毎日通塾した結果、中学校入学以来初めて数学で3を取り、志望校への切符を手にしました。
ある生徒は1年間の通塾で小学校6年生のうちに英検4級(本会場で8割の得点を達成しました)を取得し、中学校在学中に2級を目指して努力を続けています。
ある生徒はほかの塾で学年40番台だったところ、転塾して1年、週2回の通塾で10番台まで上昇しました。
ある生徒は2か月半で国語の偏差値を36から59まで上げて、今では国語がいちばんの得意教科になりました。
みんなそれぞれのスピードで、少しずつ前に進んでいます。
ほかの生徒に同じカリキュラムを用意したところで同じ結果になるとは限りませんが、すべてに共通して言えることは、本人がまじめに努力したということです。
時間と手間をかけずに結果を得ることは、普通の人間にはできません。
質というのも大事かもしれませんが、勉強に関しては、量をこなす前に質を求めるのは間違っています。まずは頭を使い手を動かすこと、成功も失敗も自分で経験することが何より重要です。量をこなすことでしか質の高い勉強法にはたどり着きません。
甘やかして何でも大人がやってしまうような育て方では、貴重な失敗や挫折の機会を奪うことになってしまいます。さらに言えば、間違った成功体験を与え続けてしまうことで、努力できない人間を育ててしまうかもしれません。
子どもたちに努力させてあげましょう。失敗させて、挫折させてあげましょう。
それぞれのやり方で、それぞれの未来を掴む力をつけさせましょう。
4年かかって、そういう考え方に到達しました。
子どもたちだけでなく、自分もそうでなくてはいけませんね。
5年目に突入した今日から、また気合を入れなおして頑張ります。