国語のテストの問題で
「次の選択肢の中から、本文の内容に最も近いものを選びなさい」
というパターンの問題があります。
選ぶべきは「最も近いもの」であって、当然ですが本文そのものではありません。
つまり「似ているけど違うもの」の中からいちばんマシなものを選ぶ問題です。
この場合には消去法は使えません。
たとえば「福山雅治そっくりコンテスト」が開催されたとします。
出場者は4名。
エントリーナンバー1、さいたま市西区佐知川 さいとう学習教室 塾長 齋藤大介くん
エントリーナンバー2、さいたま市立大宮西小学校 1年生 A山A太郎くん 7歳
エントリーナンバー3、さいたま市立馬宮中学校 教員 B島B子さん 34歳
エントリーナンバー4、さいたま市三橋老人会 代表 C川C彦さん 88歳
仮にA太郎くんやB子さんやC彦さんが、驚くほど福山雅治さんにそっくりだとしても、消去法を使うことで結果をどうにでも操作できます。
「子供だから違う」「女性だから違う」「お年寄りだから違う」などの理由で選択肢を除外していけば、残った塾長が優勝です。やったね。
本物ではない以上どこかしらは違うのですから、どの理由から順に落としていくかを変えれば、簡単に結果を変えることができてしまうのです。
もちろん正反対の内容だったりするもの(「福山雅治そっくりコンテスト」でいうところの塾長など)は、最初に除外してもいいです。
でも消去法っていうものは、使いどころを間違えると大変なことになるということを、頭に入れておいてください。