先に塾長コラムを読んでください。ここはその続きのページです。
本題に入る前に一つだけ。
ある程度のレベルに達している生徒は、受験勉強でも何でも好きなようにやりましょう。
五教科でほとんど5が取れているなら、中学3年生の場合は3年生の範囲は早く先取りしてしまい、市販の公立高校入試の過去問や私立難関校の過去問などで経験を積むべきだと思います。積極的にアウトプットすることで、知識の確認や弱点の発見をバンバンしていきましょう。意外と難しい問題、面白い問題があって勉強になりますよ。
先取りまでは塾などを利用するのもいいと思います。そのあとは一人で大丈夫でしょう。
ここから本題です。
ここまで読んでわかったと思いますが、一口に「勉強」と呼んでいるものでも、実態は様々です。大きく分ければ「遅れを取らないための勉強」と「遅れを取り戻すための勉強」で、この二つはまったく違います。
そこを理解せずに、自分のレベルに合わないことをやっていると、最悪の場合ただの時間の無駄になってしまうこともあります。
まだ立てない赤ちゃんに走り幅跳びをやらせるのは不可能です。それは誰にでもわかります。ところが、こと勉強に関しては、残念ながらそのレベルのことをやらせてしまう方が非常に多いです。
まずは立って、次に歩いて、その次に走って…と、この手のことなら生きていれば自然に順番通りに身につきますが、勉強の場合はそこまで自然には身につかないので、学校で授業をやってくれています。
ところが、学校の授業は一人がつまずいたからといって待ってはくれません。大人数を相手にしているので、ある程度はしかたないですね。
ここでつまずいたままにしてしまうと、場合によっては問題が雪だるま式に大きくなってしまいます。しかもその雪だるま(雪玉)は、厄介なことに内側からしか破壊できません。できなくなった本人には手も足も出ない状況です。周りの大人が助けてあげるべきではないでしょうか。
つまずき方の簡単な例として、三角柱の体積の場合を考えてみます。
上から順に試してみて、どこでできなくなったのか確認すれば、あとは何をやるべきか見えてきます。それだけのことといえば、それだけのことです。
取り返しのつかない失敗というものも、世の中にはたくさんあります。
ところが勉強に関しては、ほとんどのことが取り返せます。
面積が理解できていないせいで体積がわからないなら、面積のことを勉強しましょう。
学校で習ったころは、まだ幼くて理解できなかったのかもしれませんが、今ならきっと大丈夫。小さなころの自分を助けるための、ちょっとしたタイムトラベルです。自分自身の成長を実感するはずです。
映画などでよくあるように、過去を変えれば現在が変わります。過去のどこかでつまずいている自分を救ってから現在に戻れば、世界は必ず良いほうに変わるでしょう。
先ほどの三角柱の体積の例は、わかりやすくて簡単そうに思えます。ですが、実際はもうちょっと複雑で、もうちょっと大変です。
そんなときには私がお役にたてると思います。時間旅行のナビゲーターですね。のび太くんにとってのドラえもんほどは頼りになりませんが、部分的には同じ職業だと思っています。
復習をするにあたって大事なのは、ただおぼえるだけでなく理解することを心がけることです。
たとえば、面積の公式などは、なぜそうなるのか考えて理解しておいたほうが便利です。小学校の算数で習うことで、丸暗記せざるを得ないものは円周率(3.14)だけで、あとはおぼえなくても考えればわかります。
復習について大事なことがもう少し。そろそろ長い話も終わります。
復習する必要があるのなら、今すぐにでも始めましょう。モタモタしている間にも学校の授業は止まってはくれません。
当たり前ですが、中学生でいる間に授業に追いつけないと厳しいです。
復習を始めるということは、しばらくは学校の進捗から大きく離れるということでもあります。なかなか不安ですよね。不安に決まってます。気持ちはわかりますが、ここが勇気の見せどころです。
でも実は、勇気というのは単品では意外と使い物にならないことが多いものです。そこで必ず一緒に携帯してもらいたいのが、絶対にすぐに追いついてやるという強い意志です。
「そのうち帰ってきます」なんてのん気なことを言っていたら、差が広がる一方です。思い切って離れた後は、猛スピードで追いかける。絶対にです。
一回りも二回りも大きくなって元の場所に戻ってくれば、学校の授業なんてちっとも怖くありません。
今まで学んできたことがしっかり身についていれば、絶対に学校の授業についていけます。新しく習うことも、きっとわかるはずです。
順位でいえば上位10%以内を取った上に、提出物などをしっかりこなせば、内申5はほぼ確実です。そのためにできることを、今すぐ始めませんか?
一教科の復習が終わって、その教科で5が取れたら、多分かなりコツがつかめると思います。
そこまでは全力でお手伝いします。
二教科目は…どうしてもと言っていただけるならお手伝いします。
英語と数学で5が取れたら、さすがにもういいでしょう。
そのレベルになれば塾なんていらないですよ。
ここまで読んで「レベルが高くないと門前払いされるかな」と思った方もいるかもしれません。
言葉足らずな部分があって申し訳ないですが、実際はまったく逆です。
オール3以下でも問題ありません。オール2でもウエルカムです。オール1でも…まぁ、待ってますよ。
半年ぐらいで、まずは一教科で、上位10%以内の点数を目指しましょう。
みなさんに「塾なんていらない」と思ってもらえる日が一日も早くやって来るよう、全力でサポートします。